カルト被害相談窓口 心の相談室りんどうのブログ

 

霊感・霊視商法と悪質スピリチュアルについての相談

 

心の相談室りんどうでは、霊感、霊視商法、風水の鑑定士、悪質なスピリチュアルカウンセラーから受けている精神的被害に対しての相談を受け付けております。

 

 

霊感・霊視商法の被害の実態

 

被害者の方のお話しを伺っていると、「その被害の規模が大きい事」に驚かされてしまいます。金銭的な被害は数百万から数千万にのぼることがざらにありますし、家族との連絡を断たされたあげく、日常的に暴言や暴力が信者に対して振るわれていることもあります。

 

ありがちな例をふたつ紹介しましょう

 

*プライバシー保護のため、複数の事例を合成して作成しています。

 

事例1 被害者さん。28歳女性 Aさん 占い師に脅迫を受けているケース

 

婚約者の浮気により、婚約破棄に至ってしまったAさん。最近赴任してきた上司のパワハラも加わり、ゆううつな毎日を送っていた。ある日、気分転換にとネットの占いサイトで見つけた「恋愛成就、復縁を応援」と謳いあげる〇〇易断を訪ねてみた。

 

受付で相談料として10000円を払い、住所、氏名、年齢を告げる。別室に通されて、易による鑑定をうけた。

 

そこでの回答は、「縁遠い理由は、水子の霊がついているから。あなたには身におぼえがありますか?この霊を鎮めなければあなたは一生結婚することができない。また職場においても悪い因縁が働いてしまうだろう。そのため一日10000円のご祈祷を20日続ける必要がある。この20万円をあなたは払えますか?明日までこの会場にいてあなたを待っているので、よかったらお金を持っていらっしゃい」というもの。

 

Aさんには身に覚えがなく、その場で退出し、まだお金は払っていないが、占い師の言葉に非常な恐怖を感じ、不安で憂うつな毎日を送っている。

 

「私には身に覚えがなくとも、母や親戚にそういう経験がある人がいるのかもしれない。もし本当に水子の霊がいたとしたら、自分はどうなってしまうのだろう?」

 

「水子の霊がついている」という脅迫は非常に多くみられます。これは完全にハッタリだと思ってください。ただし、「比較的的中する確率の高い」ハッタリです。

 

「誰が経験した水子なのか」ということが曖昧で拡大解釈がいくらでも可能であることがミソなのです。

 

自分自身に経験がなくとも、家族の誰かに経験があるのではないか?先祖で誰か経験したのか?友人の誰かが経験していて、その水子がついているのではないか?と解釈を広げていけば、誰かしら流産を経験している方がみつかる確率はあがります。

 

また、もしも自分自身が経験してしまっていたら、占い師に「誰にも話していないこと」を見抜かれた、ということになり、ただのハッタリが非常に大きな驚きと恐怖を感じさせることとなります。

 

事例 2  54歳男性 Bさん 金銭を詐取され、無償で労働奉仕させられているケース

 

霊能力があり、「この世に5人しかいない神のひとり」で、「天界から地上のすべてを司っている」と自称する「霊能者X」。

 

男性信者Bさんはこの霊能者に心酔してしまい、脱サラしたあげく霊能者宅に住み込みの弟子となり、Xの身の回りの世話をしている。

 

「神からのお告げを受けた。私を助ける人が現れると。それはあなただった」

 

「私は数万年に一度しか生まれまわれない。そのタイミングであなたと出会ったことは奇跡で、宿命的な出会いだ。」

 

などと霊能者Xは信者Bさんののプライドをくすぐる一方で、信者が自分から離れていけないようにぬかりなく恫喝も加えている。

 

「前世のカルマがとれてない」

 

「死後の世界を私が祈願しているが、霊視して災いをもたらすことができる」

 

竜神のお告げがあったとして、スピリチュアルグッズを販売する雑貨屋をオープンするにあたり、Bさんにに開店資金90万円を負担させ、賃貸借計画の保証人をさせる。グッズは腕輪、水晶玉、パワーストーンなど。

 

さらにBさんの退職金が800万円あることがわかり、それを取得することを画策しはじめた。Bさんのの妻は当然それを阻止しようとするが、この霊能者は「時空が変わった」と称し、Bさんをを離婚させてしまう。

 

妻は離婚後も霊能者から救出すべく、Bさんの説得を続けていた。が「霊能者X」はそれが気にいらないようで、Bさんに暴言・暴行を加えるようになった。

 

人前で数時間、罵声を浴びせたり、灰皿で顔面を殴りつけたり・・・

 

どれだけ暴行を受けても、Bさんは霊能者に対しての憎しみを感じることができなかった。むしろ自分が悪いのではないかすら感じはじめていた。

 

Bさんの妻が親戚の助力を得て、男性を連れ出そうとしたとき「霊能者」はつぶいた。

 

「私と連絡を絶つのであれば、これまであなたに使った時間の精算分を払いなさい。それはオープンした雑貨屋の残債800万円」

 

 

 

自称「霊能者」や悪質スピリチュアルから受ける被害の状況は下記のようにまとめられるでしょう。

 

・「たたりがある」、「霊障がある」、などと脅迫され、高額の金銭を脅し取られている。

 

・「霊障」、「悪因縁」「たたり」「災いが起きる」などと脅迫し恐怖心を植え付ける。

 

*例1

除霊や供養などを断ると、次のような殺し文句でさらなる脅しをかけられます。

 

・「まあ、決めるのはあんただが、重い因縁背負って、霊障が既にで出している状態で、このまま悪くなる一方の悲惨な人生を歩むなんて」

 

・「お祀りとか仏事は女の役目。いちいちご主人に相談してやってられないよね。ご主人や子供の幸福のためにあなたが頑張らなくちゃ」

 

・「わかっていてやらないのが、ご先祖様や水子に対して一番罪作りだからね」

 

・「今、あなたは試されているんだよ・・・・・精一杯の心を」

 

 

・「修行」や「奉仕」などと称し、霊能者が経営するスピリチュアルグッズの販売店や工場などで信者を無償で労働に従事させる。

 

・健康によいと称する腕輪やパワーストーン、水晶玉、サプリメントを高額で購入させられる。

 

・その日によって気分がコロコロ変わり、信者に殴る、蹴るの暴行を加える。

 

・「修行の邪魔になる」という名目で家族への連絡を絶たせて、家族との縁を切らせようとする。

 

 

大切な家族を霊能者から救出したいと考えている方へ

 

お子さんや配偶者が霊能者の信者になってしまっている場合、ご家族の方の心労は非常に大きなものとなってしまいます。

 

信者となってしまった方とコミュニケーションを取り戻し、霊能者から救出する方法については

 

カルト宗教メンバーへの脱会説得の手法を参考にしてください。

 

その他に注意しておいたほうがいい点をあげておきますので、下記を参考にしてください。

 

金銭被害、労働搾取などの被害の実態を明確にする。

 

霊感・霊視商法・悪質スピリチュアルの場合、加害者たる自称「霊能者」を刑事告発したり、民事にて賠償請求できることがあります。

 

そのために、被害の事実を第三者にもわかりやすく、明確にしておくことをお薦めします。

 

たとえば祈祷料などを脅しとられた場合など、そのお金が動いた日時や、どのようなことを言われて、どのような名目ではらったのか、どうやって払ったのかを明確にしておきます。

 

そのため、領収書、霊能者の説法、案内ビラなどは記録に残しておいてください。

 

不当な勧誘や脅迫などは可能であれば録音しておいてもいいでしょう。

 

霊能者に直接抗議する。

 

小規模な霊能者の集団や、個人で活動している霊能者の場合、加害者たる自称霊能者や教祖に直接抗議する方法もあります。

 

家族としておかしいと感じている点〜高額のお布施や献金、無償の奉仕労働、家族関係の破壊〜などの被害状況について、霊能者に対して面会を求めたり、書面を送つたりして、直接抗議するのです。

 

大規模なカルト集団ではあまり抗議というものは通用しませんが、小規模な団体や個人の場合、意外と抗議した内容に対して、信者を手放したりするケースがあります。

 

 

霊感商法や悪質スピリチュアル被害に遭っている当事者の方へ

 

まず、ご自身がが理不尽な虐待や金銭搾取に遭っていないかどうかを、そして自分がその霊能者を「どうして信じることになったのか」そのきっかけをもう一度考えてみてください。

 

たとえば「予言が当たったり」、「知らないはずのないことを知っていたり」、「突然光に包まれたり」、「熱い塊が背中を登って行った」ような神秘な体験のことです

 

一度神秘的な体験をしてしまうと、霊能者が話していることが本当の事のように思えてきますが、神秘体験には「当然タネも仕掛」もあります。

 

詳しくは霊感・霊視商法のテクニック〜コールドリーディングをご覧になってください。

 

心の相談室 りんどうは霊感商法や悪質スピリチュアルの被害に苦しんでおられる方への相談を受け付けています。

 

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span style="font-size:16px" class="lbg">*例1は「霊・因縁・たたり」 柿田睦男 かもがわ出版72〜73ページを引用させていただきました。

 

 

参考ページ

 

 

 

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