カルト問題相談窓口 心の相談室りんどう

 

このページでは、カルトの勧誘テクニックについて解説していきます。

 

はじめに・・・ カルトはどこにでも存在する

 

「カルト」って、みなさんはどんな集団をイメージしますか?

 

カルト組織のメンバーってどんな人たちだと思いますか?

 

どこかおかしな人がメンバーとして活動していると考えたりしていませんか?

 

そうであれば、実態は相当違っているとお考えください。

 

カルトメンバーかどうか、は外見や第一印象からは判断できません。

 

カルトメンバーの容姿や外見はまったく普通です。

 

そして、いわゆる「いい人」が多いです。

 

決して「特殊な育ち方をした人」とか「情報収集能力が低い人」がメンバーとして活動しているわけでもありません。

 

良識ある「いい人」が運悪く勧誘され、組織の中では様々な人権を蹂躙された挙句、金銭や労働力を詐取され、組織の外では、反社会的な資金集めと勧誘に従事させられる。

 

これがカルト問題です。

 

 

この文章をお読みななられている方にいくつか注意してしていただきたいポイントがあります。

 

まず、「カルトは身近にいること。自分もカルトからの勧誘をうける可能性があること」を常に意識すること

 

次に個人情報(携帯やLINE含む)を勧誘してくる人に安易に教えないこと

 

そして、不安な事や疑問は家族や友人に相談すること

 

*大学生であれば大学の学生相談室に相談すること

 

最後に、少しでもおかしいと思ったら、ハッキリと断ること
(断ったら悪いと感じるのは、すでに相手の術中にはまっているということです。)

 

カルトは「宗教」とは限りません。近年では心理療法、疑似医療、ネットワークビジネス、政治結社など他分野にわたりカルト化が疑われるグループが存在しています。
「宗教ではないから大丈夫」などといった勧誘者の言質に騙されてはいけません。

 

それでは、カルトの勧誘テクニックについて解説していきます。

 

カルト宗教の勧誘テクニック その1 正体を隠して勧誘する

 

初対面の相手を勧誘する時、自分の属する組織名を最初から明らかにされることはまずありません。

 

カルトメンバーは趣味のサークルや公共の場で偶然を装って接近してきます。

 

誰だって、日常の生活空間の中で、カルト組織への勧誘が行われているなどとは普通考えません。

 

この油断を上手に突かれてしまうのです。

 

これまで、報告されてきたケースをいくつかご紹介しましょう。

 

大学の構内

 

入学式の前後、サークル新歓の際、サークル勧誘を装って勧誘するケースが最も多く報告されています。

 

・バレーボールやサッカーなどのスポーツサークルや趣味のサークルを擬態するケース

 

親切な先輩を装って、学食や掲示板の前で勧誘するケース

 

声かけの事例

 

「どの講座を取るのか決めた?良かったら授業のとりかたを教えてあげようか?」

 

「社会問題に関心があるのですか?よかったら一緒に話をしていきませんか」

 

「社会問題について考える」とか、「人生を哲学する」などというサークルを擬態するケース。

 

福祉分野でのボランティア活動を名目をした勧誘

 

街角で

 

「募金とアンケートに協力してください」と声をかけてくる。

 

「就職支援をしているものです。」と声をかけてくる。

 

 

書店で本を選んでいる時、「なにかにお悩みですか?」と声をかけてくる。

 

占い師を装って声をかけてくる。

 

声かけの事例

 

「私は占いを研究している者ですが、あなたの顔にとても気になる人相が出ています。何かお悩みがあるのではないですか?そこの喫茶店で30分だけ話をしていきまんか?」

 

「本当の自分を見つけてみませんか?3日間で生まれ変われます」

 

しばらく音信普通だった同級生や先輩が突然連絡してくる

 

声かけの事例
「今度の日曜日、会って私の話を聞いてくれませんか?あなたの人生にとって大切な話があるんです」

 

「今度メシでも食おうよ。凄い話があるんだ」

 

公共の施設や医療機関で

 

手芸や絵画など趣味のサークル内に潜入し、勧誘する。

 

「宗教について学ぶ」などという名目の市民講座を開催する

 

「うつ」や「がん」、「発達障害」などが「??をするだけで治る」などと宣伝、セミナーを開催する。

 

助産婦や保健師、看護師などが業務の傍ら勧誘する。

 

街コンなどに潜入し、交際相手を探しているフリをして勧誘する。

 

ブログやSNSを利用し、起業セミナーや高額情報教材の購入へと勧誘する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからもうひとつ、いわゆる「宗教の勧誘に弱くなる」時期というものがあります。

 

たとえば誰かを喪失したとき、病気に苦しんでいるとき、家族関係に悩んでいる時などですが、「大学に入学したとき」もちょっと気持ちが揺れ動く時期でもあります。

 

次で解説しましょう。

 

その3 心の隙間〜生きる意味を教えます

 

唐突ですが質問です。

 

「あなたの生きる意味は何ですか?」

 

「あなたの人生の目的は何ですか?」

 

あなたには答えられますか?

 

ご安心ください。こんなことを聞かれて、明快に答えられる人はほとんどいません。
また、張りをもって仕事をしていたり、学業やサークルに打ち込んでいるときには「自分が生きる意味」など考えたりはしないものです。

 

しかし、ちょっと自信喪失気味の時や、何かを喪失してしまったときなどに、「生きる意味って何ですか」と問いかけられたりすると、一瞬考え込んでしまったりするものです。

 

たとえばこんな時です。

 

 

・受験が終わって、ホッとして気が抜けていまい目標を見失っている時。

 

・希望する大学に受かったのだけれど、期待していたものと少し違っていて、がっかりしているとき。

 

・第一志望校の学校に失敗してしまって、悔しさや絶望感がまだ残っているとき

 

・まだ親しい友人ができておらず孤独感を感じているとき

 

大学入学時のこの時期ははカルト宗教やカルト的な自己啓発セミナーの勧誘も盛んになってくる時期でもあります。

 

そして多くのカルト教団が「生きる意味を教えます」とか「生きる目的を考えよう」といった声かけをしているのです。

 

例えば、こんな声かけが行われたりします。

 

丘があるとします。

 

その丘の下に大きな岩が置いてあって、苦しい思いをしながらこの岩を人が持ち上げていきます。

 

その重さに腕がブルブルと震え、全身汗みどろになって、苦しい思いに耐えながらやっと岩を上まであげたところ、あろうことか岩が下におちてしまいます。

 

この人はあきらめずに落ちた岩を必死の思いで持ち上げてくのですが、丘のうえまでいくとまたガラガラと岩は落ちてしまいます。

 

落ちては上げ、上げては落ち。

 

岩を上げる苦しみは永遠に続いていきます。

 

この岩を上げている人とはあなたのことですよ。と話しは続きます。

 

「人間は生まれた時から必死になって岩を持ち上げて、それが落ちる、そういう営みを続けてきたんですよ」

 

人は頑張って勉強して、頑張っていい成績をとって、頑張っていい会社に入って、頑張って仕事をして、頑張って出世して、頑張って財産をためて、結局人生の最期には何が残るのだろう?

 

すべてのものは永遠ではなく、崩れ去っていくもの・・・・

 

虚しいよね・・・・

 

だから「永遠に崩れない幸福」を探しに行こうよ。

 

「合格おめでとう。希望の大学に合格して幸せになれたかな?」

 

「大学に受かるまで随分と苦労したと思う。でも合格したら、また新しい悩みがでてきたのではないかな?」

 

「結局、人は悩みや苦しみから逃れられない。望みのものを手に入れたとしても、それは束の間のものではないのかな?」

 

「名誉を手にしたり、財産を設けたりしても、その満足感はいっときだけのもの。結局のところ永遠に崩れない『幸福』なんてないよね」

 

だから、永遠に続く幸福を得る方法を教えますと話が続いてきたら、その場を離れたほうがいいでしょう。

 

元カルト信者の証言1  キリスト教系教団

そこにいる人たちと一緒にいると楽しいし、みんな一生懸命で真面目だし健全なんです。だから一緒にいると成長できると思いました。

 

やっぱり世の中の人たちは刹那的というか物質的というか、何か大事なものが抜けていると思えました。愛が足りないな、と。自分たちの世界には愛があるとそう思っていました。

 

もちろん「生きる意味」について考えること自体は悪いことではありませんし、生きる意味について考えている人のすべてがカルトメンバーであるなどど言うつもりも当然ありません。
しかし、あなたは大丈夫ですか?

 

その4  SNSでのカルト宗教勧誘

 

LINEやフェイスブックにツィッターやインスタグラムなど、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が今や花盛りです。皆様の中にも楽しんでおられる方は多いのではないでしょうか?

 

短時間で多くの人にアクセスすることのできるSNSは面白く、またうまく利用することで新しい友人を作ることも容易です。しかしながら、「顔もしらない相手」との交流にはそれなりのリスクもつきまといますよね。

 

SNSを利用したナンパやキャッチセールスは昔からありました。
最近ではカルト宗教も勧誘の手段としてSNSを積極的に利用しています。

 

ある女子学生がSNSで知り合った女性に、「女性だけのパーティーがある」と誘われてでかけていきました。当日パーティ会場にでかけてみると、いきなり複数の女性に取り囲まれてしまいました。

 

「なんだか怪しい雰囲気だな」と感じてたのですが、仕方なく話題を合わせて話をしていると、「あなたには秘めたる才能がある」とか「特別なものを持っている」などと口々に言い始めました。

 

怖くなって帰ろうとしたところ、今度は「ここで帰ったらあなたは地獄に堕ちる」とか「私たちの教団を信じるまでは帰さない」なんて脅迫がはじまりました。周囲を取り囲まれてしまい、「帰りたい」と言っても帰してくれません。

 

脅迫まがいの勧誘をうけていた頭がクラクラしてきました。「なんとかこの場を切り抜けなければ」と焦ってしまったこの女子学生は、差し出された「入信届」に住所と電話番号、メールアドレスと本名を記入してしまったのです。

 

(被害者が特定されぬよう、複数の事例が合成させています)

 

オシャレで機能的なSNSのユーザーにカルト宗教の信者がいるなんて信じられないと思います。

 

そこが盲点なのです。

 

その5  マインドコントロール

 

ここではカルトの勧誘テクニックについて、心理学的な解説をしていきます

 

1、「返報性の法則」を利用したテクニック

 

人から親切にされるとお返しをしない申し訳ない気持ちになりますね。

 

たとえば、メールをもらったら、返信しなければ悪い気持ちになるし、洋服を買うのに試着をするとなんだか買わないと悪いような気にもなるものです。

 

好意を裏切るのは辛いことです。これは誰しも同じです。

 

しかしながら、この心理を勧誘する側は熟知しており、あなたにさかんに恩を売ります。

 

 

2、ローボールのテクニック

 

「3分だけ話を聞いていきませんか?」 「はい」

 

「ちょっとそこの木陰のベンチで話をしていきませんか?」 「はい」

 

「ちょっとだけ部室を覗いていきませんか?」 「はい」

 

といった具合に小さなイエスをもらいながら要求を拡大していくテクニックです。

 

 

3、「好意性の法則」を利用したテクニック

 

二つの方法があります。

 

「あなたは良い人だ」「あなたは素敵な人だ」「あなたは修行のプロだ」「あなたのように人生をまじめに考えている人はいない」などと勧誘する人を褒めちぎる。

 

「私にも同じような体験があるよ」などとウソであっても大きく頷きながら話を聞く。

 

そのうえで電話に手紙、訪問と何度となく繰り返し、パーティや講演会などに一緒に参加しなんとなく一緒にいる時間を増やします。

 

人は好意を示してくれる相手に対して、好意的な行動を示してしまいます。この心理を利用します。

 

4、希少性をアピールするテクニック

 

「今決断しなければ後悔しますよ」

 

「あなたは選ばれた人です。あなただけに特別に教えてあげます」

 

「この出会いがあなたにとってしあわせになる最後のチャンスです」

 

 

チャンスが限定されていたり、めったにないものだったり、珍しいものだったりすることをアピールします。

 

 

5 権威性をアピールするテクニック

 

「会長は国際的に活躍しているんです。また国連からも評価されています」

 

「大学教授が(政治家の先生が)顧問を務めています」

 

 

権威のある人、権威のあるが関係することをほのめかせば、なんとなく胡散臭そうな団体や行動も信用のおける安全なものと錯覚してしまいます。

 

余談になりますが、あるひとつの分野については専門性を持っていたとしても、他の分野でも専門性があるか?というとそんなことはありません。

 

たとえば、世界的な物理学者であっても、メンタルヘルスについても専門家であるとは限りません。」まったく違う分野の学者が推薦文を書いていたりしたら、一応警戒するようにしてください。

 

これら5つのテクニックはひとつひとつ単独であれば、影響力は小さなものです。しかしながら、これらの勧誘テクニックを複数で、しかも同時に使われるとその影響力は非常に大きくなり、私たちの判断を大きく狂わしてしまうことがあるのです。

 

私たちの心は自分が思うほど自立しているものではないし、強固なものでもありません。常に他人の言動や行動の影響を受け、絶えず変化を繰り返していくのだということを心にとめておきましょう。

 

 

 

 

 

過去のオウム真理教の信徒のように、赤青黄色の目立つ法衣を着て、街角でわけのわからない歌を歌っていたり、集団で白装束を着てお祈りを捧げている様子を連想しますか?

 

そうであれば、実態は相当違っていると考えてください。

 

文字通り「正体隠し」の勧誘なのですから、「いかにも宗教団体」のような恰好をしているわけではないじゃありませんか?

 

むしろ容姿端麗で、とてもオシャレな人があなたに接近してきています。いわゆる美女とイケメンが勧誘の選抜メンバーになることすらあります。

 

 

カルト宗教のメンバーは、実は普通のひとたちです。たまたまタイミング悪く、集団に加入しているだけの話です。

 

余談になりますが、念のために書いておきます。勧誘や献金の強要などの実害が出ているならともかく、カルトメンバーを排除しようとしたり、傷つけたりしていいわけがありません。彼らとの関係で必要なのは「排除」ではなく「対話」です。

 

とはいえ、「正体隠し」の勧誘はいただけませんね。

 

「何か話しが違ってきた」「どうも宗教団体じゃないのか」と感じたら、堂々と聞いてみましょう?

 

「本当は宗教団体じゃないんですか?」

 

「代表者はどなたで、サークルの所在地はどこですか?」

 

「本来の目的を隠して勧誘するのはおかしいのではないですか?」

 

そのサークルの人が自分に対して正直で自信があるなら、堂々と答えてくれるはずです。

 

「オシャレで垢抜けた人だし、宗教団体には見えないし、多分大丈夫」

 

「いい人だし、根ほり葉ほり聞くのは悪い」

 

そうでしょうか?本当にその人を信頼しているのなら、疑問な点はしっかりと聞いておきましょう。
その人が本当に信頼に値する人なら、怒ったりしないで誠実に答えてくれるはずです。

 

 

その7 「いい人」が酷いことをするのがカルトである  

 

「この集団なんとなくおかしいな」と感じたり、「本当は宗教団体なんじゃないかな?」と感じはじめたあなた。

 

本当は入部を断りたくても「断ると相手に悪い」とか「相手の信頼を裏切るのが辛い」とか感じ始めていませんか?

 

自分に対して親切だったり、親身になってくれる人に対して疑いを持ったり、せっかくの「誘い」を断ったりするのはなかなか難しいものですし、相手に対して「罪悪感」を感じたりするものです。これは人として自然な感情です。

 

でも、勧誘する側はあなたの心の中の「親切な人を裏切るのは悪い」という気持ちをとうに察しているのです。あなた一人に対して複数のメンバーで接近し、お互いにあなたの情報を交換し、勧誘するためのシナリオをこっそりと練っていたりすることもあります。

 

そしてあなたの罪悪感を積極的に利用しようとさえします。だからこそあなたに対して優しく、熱心に、対応しているのです。

 

 

残念ながら世の中にはいろいろな人がいます。意図的にあなたを騙そうとしている人はもちろん論外なのですが、問題なのは性格がとてもいいのだけれど、その人が実際に行っていることが反社会的な行動になっているケースです。

 

性格のいい人が酷いことをしているのがカルトの特徴と思ってください。

 

事例1

 

そこがアレフ(オウム真理教)であることに気がついたのは、サークルに入つてひと月たった時でした。

 

昔のサリン事件や弁護士誘拐殺人事件のことが頭をよぎり、サークルをやめようとしたのです。

 

そのとき先輩はこういいました。

 

「実際に私たちと話してみてどうだった?あなたはネットやマスコミの情報と、目の前で実際に見て、話をしている私たちとどちらを信じるの?」

 

「マスコミとネットの情報を鵜呑みにしているだけじゃないの?」

 

「今まで実際に付き合ってきた私たちのことが信用できないの!」

 

このように言われて何だか動揺してしまいました。

 

少し迷っていると先輩はこのように畳みかけてきました。

 

「やめたいのならやめたっていいのよ。私はあなたがやめたってあなたとつきあうから!」

 

この一言にグッときてしまいました。

 

ネットやマスコミの情報は間接的に見聞きしたものにすぎない。

 

そうではなくて、自分自身が実際に話をしてきて、実際に触れてきた優しい先輩のことを信じたほうがいいと思い始めました。

 

事例2

 

そこが有名なカルト教団だとわかったとき、その場で抗議しました。

 

「なぜ最初から宗教のサークルだって言ってくれなかったの!なぜ最初にこの団体の正式な名を教えてくれなかったの?

 

勧誘してくれた先輩は泣きながら言いました。

 

「もしも私が本当のことを伝えていたら、あなたには出会えなかったのよ。こうしてこの場にも来てくれなかったでしょう!

 

実際に見て、経験してみてどうだった?マスコミの情報や、ネットで言われていることとずいぶん違うでしょう。

 

あなたは自分で体験したことと、ネット上の情報と、どちらを信じるのですか?」

 

「私たちがそんなに危ないことを信じているように見えますか?何も話を聞かないのに、私たちを噂だけで判断するのですか?」

 

ふたつの事例の解説

 

自分で見て確かめた体験を信じられないのか、という問いはなにか揺さぶられるものがあります。

 

しかし、体験が「つくりもの」であり実態をかくすための「演技」だとしたらどうでしょう。

 

体験は錯覚を伴いがちであり、無条件に信じてしまうのは危険です。

 

カルトの勧誘員は最初のうちだけはいい顔をするのですよ。

 

入会届を書いてしまったあと、彼らの態度は一変します。

 

 

善意の人たちが世のため、人のためと行っている行為が実際には反社会的行為になってしまっていたり、他人の人権を侵害してしまう。

 

これがカルト問題なのです。

 

「なにかおかしい」と感じたら、すぐにその場を離れましょう。

 

今まで付き合ってきた人が「いい人」であってもためらってはなりません。

 

時には非情になって、あえて自分の意志を貫くことも人生では必要なのです

 

カルト宗教のメンバーとして活動し、のちに脱会した人たちは勧誘されていた当時にことを振り返ってこう述べています。

 

「あれほど親身に、大事にされたことは今までなかった」と。

 

その8 親との離反工作 

 

なにか困ったときがあったとき、何かに悩んでいるとき相談する人は誰ですか?

 

サークルに勧誘されて、なんとなく付き合いを続けているものの、「どかこおかしい。宗教じゃないのか?」と感じ始めたあなた。こんなことを言われていませんか?

 

「このサークルに参加していることは親には内緒にしていてね。もう大学生だし、大人なんだから自分のことは自分で決めなくちゃ。いろいろなことを親に相談するなんて、自立してない証拠だよ。みっともないよね。」

 

こんなことを言われたら、誰だってカチンときますよね。そこが狙いなんです。「俺は自立している」という意地やプライドがあれば、不安なことや疑問に思ったことを親御さんに相談するチャンスを逸してしまいます。

 

「相談する」ということは検証するということです。検証するタイミングを逃してしまえば、盲信する一方ですね。

 

カルト宗教のメンバーは勧誘しようとしている人が外部の情報に触れるのを恐れます。雑誌やネットの情報で、過去に犯してきた反社会的な行為がバレてしまっては、なんとかここまで接触を続けてきた新入生に逃げられてしまうからです。

 

そのために新入生同士が一緒になって話をすることを妨害するためにそれぞれの関係を分断しようとすることがあります。何よりも親御さんに相談されるのをカルトは恐れます。

 

「親から自立する」ってことをみなさんはどう考えますか?

 

「親に黙ってすべてを決断できれば自立している」などと考えているようでは、まだまだ半人前です。この場合は親に対しての「子供としての反発心が裏側にあるからです。
親を「自分と対等な大人」として考えるならば、親を「自分よりも社会経験を積んだ人生の先輩」と考えることもできると思います。

 

また「人生の先輩」であれば、不安なこと、疑問に思ったことは相談できますね

 

この時期、カルト宗教の教義に染まらずに「後戻り」できた人たちは、親御さんとキチンと話ができた人たちです。もうすぐ連休、お父さんやお母さんと話をする機会も増えてきますね

 

あなたはどうしますか?

 

「何かおかしい」と感じたら

 

「何かおかしい」と感じたら、第三者に相談することが大切です。

 

ご自身の大学の学生相談室を利用するとよいでしょう。

 

きっと力になってくれるはずです。

 

またご両親に相談されてもよいと思います。

 

親が異変に気付くポイント  カルト宗教の勧誘テクニック 付録

 

親元を離れて大学に通うお子さんもこの連休にはまたもどってくることもあると思います。
そのときに、「何かおかしい」と感じることがあったら、「今どんなサークルに入っているのか」を聞いてみてください。

 

まだ教義の教え込みが浅い段階であるならば、組織の実態や被害の状況などを教えるだけで、比較的スムーズに離脱できます。

 

*ただし、感情的になって問い詰めたりしては逆効果です。ゆっくりと落ち着いて話をすることが大切です。

 

なお、子供さんがカルト宗教に入信したときの特徴的な変化を以下にまとめます。

 

@生活時間が突然、朝早く、夜遅くなる。

 

Aお笑いやバラエティ番組を一切見なくなる。家族団らんを避け、ひとりで部屋に閉じこもるようになる。

 

Bマンガ雑誌などを一切読まなくなる。

 

Cタバコや酒を一切たしまななくなる。喜んで行っていた友人との飲み会にも行かなくなる。

 

*@〜Cは教義で「魂が汚れる」とか「時間の浪費」などと教えられているため。

 

D親に反抗的・無関心だったのに、急に優しくなる。家事を手伝ったり、「愛してくれてありがとう」など口頭もしくはカードなどで伝えてくる。

 

*親に怪しまれないように教団から指示を受けている可能性がある。

 

(恵泉女学園大学の川島堅二学長による。 朝日新聞2013年4月13日の記事より)

 

残念なことですが、キャンパスでのサークル勧誘にはこれからの人生に大きなリスクを負わせるものも少なくありません。

 

「怪しいものには近づかない」

 

「疑問なことは問いただす、検証する」といったことはかかせないのだと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
よろしければ、カルト宗教の勧誘テクニック パート2もご覧になってください。

 

カルト宗教のメンバーは、実は普通のひとたちです。たまたまタイミング悪く、集団に加入しているだけの話です。

 

余談になりますが、念のために書いておきます。勧誘や献金の強要などの実害が出ているならともかく、カルトメンバーを排除しようとしたり、傷つけたりしていいわけがありません。彼らとの関係で必要なのは「排除」ではなく「対話」です。

 

とはいえ、「正体隠し」の勧誘はいただけませんね。

 

「何か話しが違ってきた」「どうも宗教団体じゃないのか」と感じたら、堂々と聞いてみましょう?

 

 

 

 

 

 

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